11月18日は「土木の日」。道路及び河川など社会資本整備の意義と重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的として、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内に於いては、県内各地区の小学校に於いて、土木に関する出前講座や重機への試乗、測量機器を用いた実習等のふれあい体験のほか、県内建設関連団体による校内の奉仕作業が実施されている。
■宮崎地区/測量や建機試乗で土木を体感
宮崎地区の土木の日イベントは22日、宮崎市立恒久小学校で開催された。同校の5年生83人を対象に出前講座やふれあい体験が行われたほか、イベントに先立ち、宮崎安全施設事業協同組合が校内のライン標示を引き直すボランティアに取り組んだ。
出前講座では、皆が楽しく、気持ちよく、安全・安心に生活できるよう、土木が様々な構造物を造っていることを説明。ドローンや無人化施工などの最新技術も紹介し、生徒達から「空港や港を造るために必要な日数は?」などの質問が寄せられた。
ふれあい体験では、造園関連団体の技能者が様々な竹柵の名称を紹介し、ショロ縄を結ぶ際に使われる男結びに生徒達が挑戦。測量機器を使った距離当てゲームに取り組んだほか、屋外では建設機械への試乗体験も行われ、生徒達から大きな歓声が上がった。
宮崎土木事務所の土屋喜弘所長は、「イベントを通じて土木を感じ取り、見えない所で頑張っている人達がいること、男性だけでなく女性も活躍できる仕事であることを知ってもらいたい。土木が子供達の将来の選択肢の一つになれば嬉しい」と話した。
▽参加団体=宮崎土木事務所、中部港湾事務所、建設技術センター、宮崎市、宮崎地区建設業協会、宮崎県測量設計業協会、宮崎県造園緑地協会宮崎支部、日本造園建設業協会宮崎県支部、宮崎安全施設事業協同組合。