建設ネット企画画像 四角 四角

浄化槽維持管理研修会 構造や維持管理手法など学ぶ

 一般社団法人宮崎県浄化槽協会(蓑田征一会長)は7日、宮崎市の市民プラザで平成28年度「浄化槽維持管理研修会」を開催した。研修会には、会員企業の技術者や職員ら約150人が参加。浄化槽の適正な維持管理手法や最新技術のほか、浄化槽台帳システムの現状等について熱心に学んだ。

  • 建設ネット企画画像
  • 建設ネット企画画像
  • 建設ネット企画画像
  • 建設ネット企画画像
  • 建設ネット企画画像
  • 建設ネット企画画像
  • 建設ネット企画画像
  • 建設ネット企画画像
  • 建設ネット企画画像

 公共用水域の水質や生活環境の保全、公衆衛生の向上等を図るうえで、生活排水処理における浄化槽の役割はますます大きくなっており、技術者には適切な浄化槽の維持管理能力が求められている。協会では、技術者の技能向上を図るとともに、浄化槽に係る諸問題の解決や最新技術の取得を目的として、毎年、研修会を開催している。

 冒頭、挨拶に立った蓑田征一会長は、本県の汚水処理人口普及率が約83%であることに関して「普及率を100%に近づけるには環境や財政にも優しく、地震にも強く、建設や維持管理コストの安い浄化槽の整備推進が必要だ」と指摘。協会として「適切な維持管理の確保が出来るよう、県や市町村、関係者の理解と協力を得ながら尽力していきたい」と語った。

 研修会では始めに、フジクリーン工業の荒川浩輔課長代理が「フジクリーン電磁ブロワについて」と題して講演。自社の電磁ブロアについて、構造や特徴、適正管理の方法などを説明した。その後、宮崎県環境科学協会検査課の増田敏美課長代理が「浄化槽法定検査の実施状況等」について、資料やスライドを用いて説明を行った。

 午後の部では、鶴見製作所九州支店の大関直幸主任から「水中ポンプの基礎知識と維持管理」について説明があったほか、宮崎県環境森林部環境管理課の東﨑無我氏が「浄化槽台帳システムの現状と浄化槽の適正管理の推進について」と題して講演。本県における台帳システムの構想や活用によるメリット、導入に向けた課題などを説明した。