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旭建設主催 自治体職員や工業高校生がICT施工を見学 

 日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)は12日、門川町内の建設現場で「ICT施工による現場見学会」を開催した。見学会には、国土交通省延岡河川国道事務所や宮崎県、日向市や門川町等の技術系職員のほか、延岡工業高校土木科の2年生が参加し、国交省が推進するi-Constructionへの理解と見識を深めた。

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 同社が施工する延岡河川国道事務所発注の「門川尾末地区舗装修繕工事」(門川町尾末)の現場で開催されたもの。当該工事では、路面切削及びアスファルト舗装工約8000m2、区画線工約1000mを施工する。切削オーバレイ工における情報化施工は、国道での舗装工事としては宮崎県内で初となる。

 当該工事の一部区間で情報化施工を担当する現場代理人の甲斐晃氏は、ICTを活用することで効率的・高精度な施工や安全に対するリスクの低減、人員不足の解消など多くのメリットがあることを紹介。こういったICT施工を身近に感じてもらうため、現場見学会を企画・開催したことを説明した。

 甲斐氏は、ドローンにより取得した3次元の現況データや設計データを基に、ICT建機による半自動施工が行われていることに加え、レーザースキャナーによる出来形管理やデータを用いた路面切削機、アスファルトフィニッシャーマシンコントロール、GNSSタイヤローラの締め固め管理を行っていることを説明した。

 このほか、講師を務めた米田友則氏(創建)、橋壁敦之氏(ニコン・トリンブル)、白石知也氏(アクティオ)、奥野潤氏(NTジオテック中部)から、3次元測量データの取り扱いや路面切削機による情報化施工、アスファルトフィニッシャーによる情報化施工、GNSSによる締固め管理技術について説明を受けた。

 参加者は、最新技術を搭載した製品の概要や使用機器の説明に耳を傾け、現場に移動して実機による情報化施工の一連の流れを見学した。旭建設の黒木社長は「最先端技術を活用した取り組みを体感してもらうことで、若い人達に土木の魅力ややりがいを伝えていきたい」などと話した。