国土交通省と宮崎県、鹿児島県が整備する都城志布志道路のうち、県内で唯一の整備区間だった都城IC~乙房IC間が2月15日に開通した。これにより、県内では全線が開通し、残る志布志IC~志布志港も3月23日に開通する。2月15日に乙房ICでテープカットやくす玉割り、通り初めパレードを行い、県内区間の全線開通を祝った。
都城志布志道路は、都城市を起点に、曽於市を経由して、志布志市に至る延長44.3㎞の地域高規格道路。日本有数の畜産地である都城市と国際バルク戦略港湾である志布志港を南北に結び、物流効率化による地域産業の活性化や新たな企業の立地による雇用促進、地域経済の発展に繋げるとともに、広域的な医療活動などを支援する。
路線の整備は、国交省と宮崎・鹿児島の両県が分担して実施。残区間は、国交省が整備する都城IC~乙房IC(同5.7㎞)と、鹿児島県が整備する志布志IC~志布志港区(3.2㎞)となっており、15日16時に都城IC~乙房IC間が開通した。
15日に行われた式典には、国土交通省道路局の山本巧局長や九州地方整備局の森田康夫局長、宮崎県の河野俊嗣知事、都城市の池田宜永市長、九州国道協会顧問で参議院議員の佐藤信秋氏、本県選出の国会議員のほか、沿線自治体の首町やその関係者、地域住民の代表に加え、当該道路の施工に携わった建設業者ら総勢約230人が出席。
式辞を述べた山本道路局長は、「この日を迎えることができたのも、長年にわたる皆様の強い思いをはじめ、地権者や地域住民の方々、安全施工に努めた建設業者など、多くの関係者の理解と協力のおかげ」と感謝の意を示すとともに、時間短縮やアクセス性の向上といった開通効果の発現に伴う、沿線地域の更なる発展に期待を込めた。
宮崎県の河野知事は、「これまで、都城志布志道路では何度か開通式が行われたが、(県内区間が全線開通する)今日の開通式は格別」と喜びを表現しつつ、次なるバイパス計画の推進や東九州自動車道を含めたミッシングリンクの解消に向けて、「今日の開通を祝いつつ、前を見据えて県内の道路整備を進めていこう」と呼び掛けた。
来賓祝辞では、衆議院議員の古川禎久氏、参議院議員の松下新平氏と長峯誠氏、同じく佐藤信秋氏、宮崎県議会の濵砂守議長が挨拶。古川議員は、都城志布志道路が沿線地域のみならず、西諸県地域を含む南九州全域に恩恵をもたらす道路であることを強調し、ふるさとを幸せに、豊かにするため、完成した道路を生かすことが重要と説いた。
松下議員と長峯議員も、地域経済の更なる発展に向けて、完成した道路を活用していくことが必要であると指摘。九州国道協会の顧問を務める佐藤議員は、本県の道づくりを考える女性の会が、全国でも最も熱心に活動を展開している組織の一つであることを強調し、都城志布志道路を「九州全体の力の源にしてもらいたい」と述べた。
地元を代表して謝辞を述べた都城市の池田市長は、2月9日に市が主催した開通記念ウォーキング大会に、想定を大幅に超える3千人超が参加し、「道路に対する期待の大きさを肌で感じた」と説明。災害時に於ける後方支援機能の充実や陸海空の交通アクセスの向上を例に、「防災・経済・医療の道」としての大きな役割と効果を期待した。
式典ではこのほか、都城市立乙房小学校の生徒が、地元の民俗芸能「乙房奴踊り」を披露。都城市立沖水中学校の吹奏楽部による演奏の中、関係者がテープカットとくす玉割りを行った。警察や消防、自衛隊の車両のほか、地元企業のトラックや関係者を乗せたバスが通り初めを行い、沿線から地域住民が旗を振って、路線の開通を祝った。