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産業開発青年隊で修了式

 土木建設に関する技術と社会性を兼ね備えた技術者を育成する「宮崎県産業開発青年隊」の2023年度修了式が、2月19日に宮崎県建設技術センターで行われた。修了式には、今年度の修了生とその保護者、宮崎県の河野俊嗣知事のほか、宮崎市の清山知憲市長ら多数の来賓が出席し、隊員の晴れの門出を盛大に祝った。

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 産業開発青年隊は、即戦力となる土木建設エンジニアを育成する教育機関。土木建設に必要な技術や知識を身につけるとともに、多くの資格を取得することができ、ほぼ100%の就職率を達成している。現在は、指定管理者の宮崎総合学院が、青年隊の伝統と民間のスキルを組み合わせた教育プログラムを実践している。

 23年度の修了生は、土木建設に係る基礎知識や技能の修得を図る施工管理課程が32人、同じく専門知識や技能の修得を図る専攻課程が4人。修了生は、県内外の建設会社や造園会社、測量・建設コンサル会社、行政機関等に就職する。開設からの青年隊の修了生は、今年度で累計5000人を超えた。

 19日の修了式では、宮崎県建設技術センターの蕪美知保センター長が、約一年間にわたる訓練の過程や修了生の進路状況等を報告。修了生全員の名前が読み上げられたのち、河野知事が施工管理課程代表の土田悠暉さん、専攻課程代表の酒井泰知さんに修了証書を手渡し、専攻課程の和田直大さんから隊旗の返還を受けた。

 河野知事は、建設業が地域に果たす役割の重要性を強調し、「地域の守り手として若く優秀な技術者を送り出せることを誇りに思う」とした上で、「青年隊修了生としての誇りと自信を胸に、隊員同士の絆を大切にしながら、何事にも果敢に挑戦し、ここで培った知識や技術を遺憾なく発揮してもらいたい」と期待を込めた

 来賓祝辞では、宮崎県議会の濵砂守議長、宮崎市の清山市長、一般社団法人宮崎県建設業協会の藤元建二会長が挨拶。清山市長は、市民の安全・安心を守るために必要なインフラ整備を進めていく上で、建設技術者が必要不可欠であると指摘。人手不足の現状をチャンスと捉え、社会で大いに活躍してもらうよう呼び掛けた

 宮崎県建設業協会の藤元会長は、建設業が社会資本の整備や維持管理に係る担い手であり、災害対応をはじめとする地域の守り手であることを強調。「青年隊の修了生としての誇りと自覚を持ち、宮崎県の建設産業を自分達が守り、育てるという気概と信念を持って、頑張ってもらいたい」とエールを送った。

 修了生を代表して答辞を述べた施工管理課程の西尾正輝さんは、建設現場で必要な技術や知識、社会生活の基本を学び、苦楽を共にした青年隊の仲間との思い出を振り返るとともに、一生の宝である仲間と助け合いながら、不撓不屈の精神で「新時代をリードできる技術者になれるよう頑張っていきたい」と決意を語った。