１１月１８日は「土木の日」。道路や河川など社会資本整備の重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的に、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内では、各地区の小学校で、土木に関する出前講座やふれあい体験、校内のボランティア活動を実施している。
高岡地区の土木の日イベントは１１月１９日、国富町立木脇小学校で開催された。同校の５年生約５０人が、出前講座やふれあい体験を通じて、土木の仕事を楽しく学び、土木に対する理解と見識を深めた。また、イベントに参加した建設関連団体が校内整備や樹木の剪定等の奉仕活動に汗を流した。
出前講座では、高岡土木事務所の担当者が土木の日の由来や土木仕事についてスライドを使って紹介。市民が安全で快適に生活できるよう、道路やダム、河川や公園等の整備や維持管理に取り組んでいることを説明したほか、自然災害から生活や人命を守る重要な役割を担っていることを解説した。
ふれあい体験では、レンガと砂を使ったアーチ橋造りやバックホウ及び高所作業車、河川パトロールカーへの試乗、測量体験、浸水ドアの開閉実験等を開催。浸水ドアの開閉実験に参加した生徒は、「水の力が強く、ドアが全然開かなかった。避難の大切さを学んだ」と話し、豪雨災害時に於ける早期避難の重要性を体験した。
当日はこのほか、参加した建設関連団体が、学校側から要望のあった校内の整地や植木の選定作業に汗を流した。同校の永倉洋子教頭は、「生徒たちがこの経験を忘れず、将来の職業を選ぶきっかけとなれば」と話した。
▽国土交通省宮崎河川国道事務所、高岡土木事務所、国富町、綾町、東諸地区建設業協会、宮崎県造園緑地協会宮崎支部、宮崎県測量設計業協会東諸支部。