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「土木の日」実行委員会

 11月18日は「土木の日」。道路や河川など社会資本整備の重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的に、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内では、各地区の小学校で、土木に関する出前講座やふれあい体験、校内のボランティア活動を実施している。

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 宮崎大学や国土交通省の県内出先機関、宮崎県県土整備部、建設関連団体などで組織する宮崎県「土木の日」実行委員会本部は、11月9日と10日の2日間、宮崎市郊外の大型商業施設で土木の日パネル展」を開催した。買い物客や家族連れが足を止め、パネルや模型実験を通じて、土木に対する理解と認識を深めた。
 パネル展では、国土強靱化に向けた宮崎県内の取組事例やその効果、県内の代表的な土木遺産マップ、今年8月に発生した日向灘を震源とする震度6弱の地震で生じた被害と災害対応の内容を紹介。自然災害への対応だけでなく、口蹄疫の防疫対策や火山噴火に伴う降灰除去にも建設業が協力していることを紹介した。
 また、模型実験を通じて、砂防堰堤に土砂から街を守る効果があることを説明するとともに、雨水貯留槽の現物を展示して、流域のあらゆる関係者が協働で治水対策に取り組む流域治水の考え方を紹介。おもちゃのショベルカーでお菓子をつかみ取りするコーナーには順番待ちの列ができ、大人から子どもまで土木と親しんだ。
 宮崎大学工学部工学科土木環境工学プログラムの入江光輝教授は、今回のイベントを通じて、土木が安全で豊かな暮らしに貢献していることに加え、流域治水を例に「ハード整備を請け負う建設業だけでなく、流域の自治体や住民が一体となった取り組みを進めていることを広く知ってもらえれば」と話した。