10月1日と2日には、宮崎市吉野の本庄川河川敷で、重機オペレーターを対象とした「簡易遠隔操縦装置(ロボQS)」の操作訓練も実施した。訓練には、宮崎河川国道事務所と災害時協力会社の協定を締結している建設会社のオペレーター約30人が参加。無線機でバックホウを実際に操縦する感覚を身に付けた。
訓練では、操作方法に関する説明があった後、実際にロボQSを装着したバックホウを参加者が遠隔操作した。宮崎市内から参加した三十代の男性技術者は、「多少のタイムラグや正面から操作する際の左右逆転などはあったが、そこまで大きな違和感は無かった。災害時協力会社として、有事にしっかりと備えたい」と話した。
当日はこのほか、九州技術事務所が開発したシミュレーターによる遠隔操縦の訓練や、衛星を使用せずにTSで座標を取りながら施工するICT建機の操縦体験も行った。宮崎河川国道事務所の堤宏徳総括地域防災調整官は、「一度でも操作を体験し、慣れておくことが重要。地元企業のオペレーター養成に繋がれば」と期待を込めた。