一般社団法人宮崎県建築協会(松本純明会長)は、県立宮崎工業高等学校(長友健祐校長)が1月19日に行った現場見学会に協力した。
同校の建築科1年生39人を、会員企業が施工する木造住宅の建設現場に招き、施工中の建物の基礎や内部、完成したモデルルーム内を見学したほか、木造建築物に関する説明を行った。
現場見学会は、建築工事に関する専門的な知識や技術を学ぶとともに、県内企業の魅力を広く伝え、地元就職を促すことなどを目的に開催しているもの。会員企業の吉原建設株式会社が宮崎市吉村町で施工する木造住宅新築工事の現場で行われた。
見学会では、同社企画開発本部の内八重勇技術課長が工事の概要等を説明。その後、2班に分かれて建築物の基礎コンクリートの打設状況や、躯体工事が完了した住宅の内部、完成したモデルルームの内部を見学。生徒達は、担当者から施工図との整合性や部材、組立状態について説明を受け、興味深く見学していた。
同校の深江啓仁さんは、「学校で学んだものを見たり、新しいことを知ることができた。今後の学習に繋げていきたい」と意気込みを語った。内八重技術課長は、「建設業界は人手不足。見学会を機に、建物や建築に興味をもってもらい、少しでも多くの若者が建設業に関わってもらえれば」と期待を込めた。