一般社団法人宮崎県産業資源循環協会(山下栄会長)は、10月のリデュース・リユース・リサイクル推進月間(3R推進月間)に合わせて、産業廃棄物の不法投棄防止を呼び掛けるキャンペーンを各地で展開している。会員企業の保有する車両に垂幕を掲示するとともに、リーフレットの配布等を通じて、不法投棄の防止を広く訴える。
協会では例年、9月24日~10月1日の環境衛生週間に合わせて、県央・県南・県西・県北の各支部でキャンペーンを展開。不法投棄されたゴミの撤去や車両による啓発活動、排出事業者への訪問、店舗等でのリーフレット配布といった活動を展開している。昨年度から、毎年10月の3R推進月間に合わせて同様の活動に取り組んでいる。
10月4日には県央支部(西都市)でキャンペーンを展開。開会式で挨拶した山下会長は、不法投棄の根絶と適正処理の推進を目的とした活動の意義を強調するとともに、3Rを見つめ直す機会にしてもらうよう呼び掛けた。また、各地で相次ぐ自然災害を念頭に、災害廃棄物の処理に関するスキルアップを図り、有事に備える考えを示した。
西都市の橋田和実市長の挨拶を代読した津曲晋也副市長は、不法投棄が環境全体に悪影響を及ぼすことを踏まえ、「ゴミを捨ててはいけないという意識の啓発が必要であり、こうした取り組みを地道に繰り返すことで不法投棄もなくなる」と期待を込めた。
開会式後には、「STOP!不法投棄」と書かれた垂幕を掲出したトラックを全員で見送ったのち、3つの班に分かれて市内を巡回。「STOP!不法投棄」「不法投棄監視中」と書かれたのぼり旗を掲げながら、歩道に落ちているゴミを拾いつつ、広く市民に廃棄物の不法投棄防止と適正処理の推進を訴えた。
県央支部以外では、10月2日に県北支部が日向市内でで啓発パレードや清掃活動を実施。24日には県西支部が都城市内で啓発パレードやリーフレットの配布、清掃活動を行うほか、25日には県南支部が日南市内でリーフレットの配布やパッカー車等による市内巡回活動を行う