松本・桜建・友和特定建設工事共同企業体が施工する宮崎市高岡町五町の川原雨水ポンプ場築造工事(但し土木工事)の現場で、土留部材引抜同時充填工法の「GEOTETS(ジオテツ)工法」の現場見学会が開催された。宮崎市役所や国交省の技術系職員ら多数が参加し、工法の概要や特徴、施工の流れなどについて説明が行われた。
ジオテツ工法は、宮崎大学との共同研究により開発された特許技術。残置よりも安価で地中障害物となる鋼矢板を回収し、再利用できる。近接施工や堤防、土壌汚染、杭に有効で、これまでに約7・2万㌧(110億円以上)の鋼矢板を回収して、再利用した。本県での実績をはじめ、全国各地で700件以上の豊富な施工実績を有する。
当日は、同工法の推進組織である協同組合Mastersの中野洋平事業部会長代理が、工事中の家屋や周辺道路、埋設管の沈下を抑制する目的で同工法が採用されていることを説明。現場で行っている引抜同時充填施工をリアルタイムで視聴しながら、工法の詳しい説明があった。参加者からは多くの質問が飛び交い、関心の高さがうかがえた。