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F・C クサデナーズを本格採用

 株式会社F・C(山下晃司代表取締役)は、同社が綾町から受注した町道の防草対策工事で、道路の縁石周りに発生する雑草を抑制する塗布型防草対策工法「クサデナーズ」を本格採用した。8月30日に現地で施工見学会を開催し、参加した宮崎市等の発注機関や県内建設会社の技術者らが、工法に対する理解と見識を深めた。

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 熊本県天草市の株式会社アマケンテックが開発したクサデナーズは、道路舗装面(歩道含む)と縁石や中央分離帯の境界隙間から生えてくる雑草を、流動性の高いレべリング材と水性塗料のトップコート材を塗布することで抑制する技術。国の新技術情報提供システムにも登載されている(登録番号=QS-170003-A)。

 境界部を密封することで、常に乾燥状態が継続され、日光も遮蔽するため、雑草の種子の発芽が抑制される。また、一般的な舗装の耐用年数の期間中はクサデナーズの効果が継続し、長期間のメンテナンスフリーが確保できるため、定期的な除草作業といった維持管理費や作業手間の低減が図られることなどをメリットに挙げる。

 F・Cでは、3年前からクサデナーズを取り入れており、昨年度に綾町での試験施工を行い、その効果について町から評価を得たことから、今年度に受注した当該工事で本格的に採用された。県内の公共工事でクサデナーズを本格採用するのは今回が初めて。

 30日に現地で行われた施工見学会では、同社やアマケンテックの担当者が、参加者に施工手順や工法の特長などを説明。事前に施工箇所の清掃等を行った上で、当日は歩道と縁石の境界部(平面部)にレべリング材を塗布し、グラスファイバーマットを敷いた上から、ローラーを使ってトップコート材を塗布する施工実演を行った。

 F・C営業部の池松祐治朗部長は、「作業自体は簡単で危険が伴わないため、経験の浅い作業員や障がいを持つ方々も安全に施工できる。草場に潜む害虫の抑制にも貢献し、福祉施設・民間駐車場等からの問い合わせもある」とした上で、「施工に対応できる県内企業の裾野を拡げると同時に、発注機関に対しても工法のメリットをPRできれば」と話す。

 クサデナーズに関する問い合わせ先は、株式会社F・C(電話0985-62-3071)。