宮崎県は、２０２２年度の優秀施工者宮崎県知事表彰の受賞者に▽黒木俊宏氏(河野建設株式会社＝西米良村)▽田邉邦暁氏(株式会社田邉建設工業)▽西村晴輝氏(株式会社藤元建設)▽三渡豊氏(大淀開発株式会社)▽村岡勝二氏(株式会社久光園)―の５人を選んだ。６月２日に授賞式を行い、河野俊嗣知事が受賞者の努力と功績を称えた。
優秀施工者宮崎県知事表彰は、建設現場に於いて１５年以上にわたり工事施工に直接従事する、原則として３５歳以上の者が対象。建設産業構造改善推進週間に合わせて、技術や技能、人格等に優れている者を表彰することで、建設産業が果たす社会的使命を広く県民に周知し、建設産業の魅力向上や若年層の就業促進等につなげる。
表彰基準は、▽技術・技能が優秀である者▽技術開発・施工の合理化を図り顕著な成績を挙げている者、または建設工事に相当の実績のある者▽後進の指導・育成に努めている者▽安全・衛生の向上に貢献している者▽他の建設現場従事者の規範となる者―。これらの基準に該当する５人の技術者を、今年度の受賞者に選んだ。
表彰式で河野知事は、社会資本の整備や維持管理、災害対応に携わる建設産業の重要性を踏まえ、「産業開発青年隊を含めた人材育成の仕組み、建設産業の魅力を伝える取り組みを県としても進めていく。皆さんにはそのリーダーとして、後継者の育成を含めて、尽力していただきたい」と述べ、受賞者の更なる活躍に期待を込めた。
河野建設の黒木氏は、「現場の技術者はなかなか評価されづらい仕事。これまで頑張ってきた甲斐があった」と今回の受賞を喜んだ。合わせて、これからも高品質な成果物を造り続けていくため、自身の技術の研鑽に励むとともに、将来を見据えて「若い世代に基礎的な技術や知識を引き継いでいきたい」と意気込みを語った。