宮崎県県土整備部の技術系OB職員でつくる全建緑陽会(東憲之介会長)は12月1日、西都市の県道西都原古墳線で2022年度のボランティア活動を実施した。作業には、庭師二十日会(竹内勝彦会長)のメンバーを含む約30人が参加。県道沿線の八重桜の枯死に伴い、桜並木の再生を願いながら植樹を行った。
全建緑陽会は、県内の建設技術向上や事業推進等に資することを目的に設立された団体。県内各地で除草や清掃、道路・河川美化、植樹等のボランティアを展開している。18年度には宮崎県の「災害復旧エキスパート制度」の活動団体にも認定され、台風や豪雨で被災した県内市町村の災害復旧を支援している。
作業当日の早朝、全建緑陽会と西都市内の造園業者でつくる庭師二十日会の会員が現地に集合。応援に駆け付けた西都市の橋田和美市長が参加者に挨拶し、「桜は手入れや植樹をしなければ、次の世代に繋げていくことができない。皆さんのおかげで西都原が綺麗になっている」と述べ、長年にわたる活動に感謝の意を示した。
東会長は、四季折々の草花が楽しめる西都原の魅力を訴え、庭師二十日会や宮崎県西都土木事務所の協力のもと、活動を展開していることを説明。「県が推進する美しい宮崎づくりの一助を担うことができれば」と述べた。竹内会長は、「桜が咲いた折には、家族を連れて見に来てもらい、存分に自慢して」と話した。
作業では、県道沿いの八重桜が枯死してしまったことから、かつての桜並木を復活させるため、昨年同様に八重桜4本、陽光桜4本、河津桜4本の合計12本を植樹。庭師二十日会の指導のもと、車道や対面にある広場から見栄えが良くなるように、桜の木の向きを調整しながら、丹精を込めて作業にあたっていた。