一般社団法人宮崎県建設業協会は１１月７日、県立日向工業高等学校の生徒を対象とした出前講座と現場見学会を開催した。建築科の１年生を対象に、建築住宅行政に関する講義を行ったほか、延岡市内で建設中の新宮崎県体育館建設工事の現場を見学し、参加した生徒達が建設業に対する理解と興味を深めた。
宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内工業及び農業高校の建設系学科に通う生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、就業体験（実施主体は各地区建設業協会）に積極的に取り組んでいる。
出前講座では、日向市建設部建築住宅課の小野泰和課長が、「日向市の建築住宅行政」をテーマに講話を行い、市役所に勤務する建築技術者の仕事内容や進行中のプロジェクトを紹介した。生徒たちはメモを取りながら、講師の話しに熱心に耳を傾けていた。
現場見学会では、清水・都北・内山特定建設工事共同企業体らが施工する延岡市の新宮崎県体育館建設工事の現場を見学。宮崎県県土整備部営繕課の田之上兼作氏が事業の概要や進捗状況、国民スポーツ大会等の開催に向けて整備を行っていることを説明した。清水建設の重田忍氏は、写真で工事の工程を解説し施設の構造などを紹介した。
参加した生徒は、「初めて建設現場を見学したが面白かった。建築にもっと興味がわいた」「建築や建設に関する知識が深まった」と話した。宮崎県県土整備部営繕課の伊東寛朗氏は、「社会人になったら地元に戻って、地元に貢献できる社会人になってもらいたい」と期待を込めた。