宮崎県警備業協会の青年部会は11月30日、都城市の公設卸売市場内でAIを活用した「ハイブリッド警備」に関する研究会を開催した。研究会には、県内の建設会社や警備会社のほか、警察関係者、地方自治体の職員など約180人が参加。次世代警備システムの概要や活用法などについて説明を受けた。
開催に先立ち挨拶に立った青年部会の山下晃司部会長は、警備業界の担い手やDXを継続するスキル、ノウハウが不足していると説明。「AIハイブリッド警備のあり方をともに学び、一致団結して課題解決に取り組んでいきたい」と話した。
研究会では、宮崎県警備業協会の上村弘明専務理事が警備業について紹介。続いて、一般社団法人全国交通誘導DX推進協会の秋山一也代表理事が、AIと人で交通誘導警備の新時代を創る「AIハイブリッド警備」の仕組みなどを説明した。
AI警備システムは、AIが映像解析で車両を識別し、管理・判断することで、自動で工事信号を切替え、警備員の配置を従来の半分程度に抑えることができるという。これに加えて、現場の安全性も大幅に向上することが期待されている。
研究会ではこのほか、AI警備システムの基本機能をKB-eye株式会社の折井貴洋氏が解説し、橘田孝一代表が実機を用いたデモンストレーションを実施。参加者は担当者の説明に興味深く聞き入り、AI警備システムへの理解を深めた。