宮崎地区電気工事業協同組合青年部(岩切秀峰部長)は10月27日、県立宮崎工業高等学校で学生交流会を開いた。電気科2年生の生徒を対象に、電気工事業や地元企業の魅力をPRしたほか、グループディスカッションを通じて、青年部員が自身の経験を交えながら、将来の進路選択等についてアドバイスした。
学生交流会は、進学や就職を控える学生の不安や悩みについて意見を交わし、魅力ある電気工事業や地元企業をPRすることで、安心して業界に入職してもらおうと、宮崎県電気工事業工業組合の青年部協議会が主体となって開催しているもの。
開会式で岩切部長は、「有意義な交流会になるよう頑張りたい」と挨拶。宮崎地区電気工事業協同組合の島田博良理事長は、現場の最前線で活躍する青年部員が多数来ていることを踏まえ、「様々な会話を交わし、電気工事業の仕事や地元企業のことを知ってもらい将来の進路選択の参考にしてもらいたい」と生徒達に呼び掛けた。
同校の長友健祐校長は、「学校で学んでいることが現場でどのように使われているのかを勉強して」と挨拶。開催趣旨を説明した青年部協議会の長友光広会長は、台風14号に伴う停電被害を例に、電気が生活に欠かすことができない重要なインフラであることを強調し、「将来は電気工事業に就職してもらいたい」と期待を込めた。
青年部員による職業体験講話では、塚本祥晴氏(三桜電気工業株式会社)が現在の会社を選んだ理由や入社後の感想を発表。現場では、工事に関する技術だけでなく、施工・品質・安全管理などが不可欠であることを説明するとともに、県内の電気工事の需要を示し、「皆さんと一緒に働ける日を楽しみに待っている」と述べた。
講話後には、青年部員の指導のもと、電線の切断や端子の圧着などを体験。各班に分かれて行われたグループディスカッションでは、前週に行われたインターンシップで感じたことや電気工事業に対するイメージについて生徒達に尋ねたほか、事前アンケートの結果を踏まえ、給与や休暇、進路等に関する生徒の質問に答えた。
討議の中で青年部員は、各自の体験談を披露しながら、県内外の大手企業と地元の中小企業に就職した場合のメリットやデメリット、資格を取得することの重要性、実際に現場で体感した仕事の魅力ややりがいなどを説明。また、「自分の意見を他者にしっかりと伝えることが大切」などとコミュニケーションの重要性も説いた。