県民にものづくりの楽しさや大切さを知ってもらおうと、宮崎県と宮崎県職業能力開発協会、宮崎県技能士会連合会は10月22日と23日の2日間、宮崎市の大型商業施設で「第40回技能まつり」を開催した。県内の技能士会などが体験コーナーを設置し、買い物客や親子連れにものづくりの魅力を伝えた。
新型コロナウイルス感染防止対策として、今年も参加団体が2日間で入れ替わりながらブースを出展するなどして開催。ものづくり体験の参加者に対しては、マスクの着用や連絡先の記入を求めたほか、参加者同士の間にパーテーションを設けた。
イベントでは、塗装技能士会が木製の小物入れにキャラクターなどを絵付けする体験コーナーを設置。宮崎県屋根工事組合連合会は、人気アニメのイラストなどを瓦に貼り付けるブースを出展し、畳工業組合技能士は、ミニ工芸畳の製作体験を行った。広告美術技能士会は、カッティングシートを加工した切り絵の作成体験を行った。
また、左官技能士会は、着色した壁塗り材を使ったコテ絵の作成体験を、造園技能士会は、石や苔、草木を使ったミニ箱庭の作成体験を、建築大工技能士会は、本立・花台の作成体験を、鉄筋業組合が鉄筋の加工組立体験を行った。とび技能士会は、事前に組み立てた足場に登ってもらい、足場の役割や仕組みを説明した。
このほか、コンクリート積みブロック施工技能士会や型枠技能士会が、イラストや写真で法面復旧や型枠工事などを紹介した。塗装技能士会の平原勝利氏は、「実際に技能を見て、触れることで、ものづくりの魅力を知ってもらいたい」と期待を込めた。