宮崎県は８月２６日、２０２１年度「宮崎県優良工事表彰」の知事賞の表彰式を県庁で行った。知事賞を受賞した▽大和開発株式会社▽株式会社木場組▽清本・日橋特定建設工事共同企業体▽日栄建設株式会社▽株式会社竹尾組―の５者の代表と技術者が出席。河野俊嗣知事が表彰状と記念品を贈り、創意工夫に満ちた施工と優れた技術を称えた。
【知事賞】大和開発(株)、(株)木場組、清本・日橋特定建設工事共同企業体、日栄建設(株)、竹尾組(株)
【県土整備部】(株)サン設備、伸洋土木(株)、(株)山崎産業
【農政水産部】(株)桑原建設
【環境森林部】(株)光技術開発
宮崎県優良工事表彰は、公共三部(県土整備部・農政水産部・環境森林部)が所管する建設工事で、工事成績が優秀であり、かつ他の模範となる取り組みを行っている工事を表彰するもの。建設業者や従事者の意欲向上を図り、公共工事に対する県民のイメージアップに繋げることなどを目的として２０１０年度に創設された。
表彰の対象は、前年度に完成した当初設計額１０００万円以上の公共三部所管工事。工事成績評定が対象工事全体の平均点以上となっている工事や、施工・施工管理・安全対策・地元調整・環境対策等で取り組んだ創意工夫や努力が顕著な効果を発揮し、地域住民や現場作業員等の喜びや感謝につながった工事などを選んだ。
表彰式で河野知事は、厳しい現場条件や環境への配慮、新型コロナウイルス感染防止対策、働き方改革への対応、工期・品質をクリアした工事従事者の努力を称えた。一方で、表彰制度を広く県民に周知し、社会インフラの大切さを伝えるとともに、「建設産業の更なる発展へ向けて、業界をリードしてもらいたい」と期待を込めた。
受賞工事のうち、大和開発が施工した宮崎駅西口駅前広場整備工事は、駅西口広場の再整備の一環として、通路シェルターや舗装工等を施工したもの。開会を控えていた国文祭・芸文祭や駅前といった人通りの多さを考慮し、工期の遵守、歩行者・自転車の動線及び安全確保を最優先し、無事故・無災害で工期内に完成させた。
当該工事で現場代理人を務めた同社の池崎孝俊氏は、「現場での取り組みが認められてとても嬉しい。会社のため、地域のために、これからも更なる技術の研鑽に努めていきたい」と意気込みを語った。