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宮崎県建築協会青年部会

 一般社団法人宮崎県建築協会の青年部会(坂本大志部会長)は7月31日、宮崎市の大塚公民館で2021年度の「公共建築物保全活動」を実施した。活動には、県内各地から青年部会の部員ら約50人が参加。新型コロナウイルス感染症対策を講じたうえで、経年劣化が進む施設の補修作業に汗を流した。

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 地域に根ざす建設業としての社会貢献や部会員の更なる団結、奉仕に対する意識の向上を目的として1997年度から実施しているもの。公共施設に於ける無償での保全・点検活動やものづくりの楽しさを伝える木工教室の取り組みが高く評価され、2012年度には宮崎市から感謝状が贈られている。

 今年度の活動は宮崎市の大塚公民館で実施。新型コロナウイルスの影響を考慮し、例年、同時開催している親子木工教室は取り止めた。早朝から現地に集合した青年部員を前に坂本部会長は、作業中は極力、密を回避することや安全第一で作業にあたること、熱中症に十分注意するよう注意を促した。

 作業では、塗装が剥がれた駐輪場や渡り廊下の再塗装や、一部破損していた鉄骨柱の根巻コンクリートの養生を実施。また、建物外壁に這ったツタの除去や洗浄、敷地内の清掃作業、中央部がくの字に折れ曲がった卓球台の修繕を行うとともに、チェックリストを基に建物内外部の劣化診断も行った。

 坂本部会長は、地域に根ざす企業としての地域貢献や、建設業に対する理解促進といった活動の意義を強調し、「保全活動を通じて、地域の方々が安全・安心に、気持ちよく公民館を利用してもらうことに繋がれば」と期待を込めた。大塚公民館の館長は「無償で作業をしていただきありがたい」と話した。