11月18日は「土木の日」。道路及び河川など社会資本整備の意義と重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的として、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内では、各地区の小学校に於いて、土木に関する出前講座や建設関連団体によるふれあい体験等が実施されている。
■日南地区/初めての重機試乗に興奮
日南地区の土木の日イベントは11月24日、日南市立東郷小学校で開催された。6年生35人を対象に、土木を学ぶ出前講座や橋づくり・測量体験等のふれあいイベントなどを行い、建設関連団体を中心に重機試乗の指導やドローンの見本操縦などを行った。
出前講座では、日南土木事務所の担当者が、土木の由来である「築土構木」の意味を解説。地震や津波等の災害が発生した場合の避難場所や避難経路、発生直後の行動を説明し、生徒達は興味深く話しに聞き入っていた。
ふれあい体験では、リサイクル製品に関する説明のほか、レンガを使ったアーチ橋造りや測量機器を用いた距離当てクイズ、重機の試乗体験、ドローンの飛行デモンストレーションなどに臨んだ。初めての体験に、生徒達は一様に興奮した様子で、機械の操作方法を学んだ。
吉永力校長は挨拶で、日南海岸の土砂崩れによる道路分断を例に挙げ、「道路を作ったり整備してくれる方々がいるから、食事を摂ったり、服を着たりできている。そういった自分のために色々してくれる人がいることを忘れず、感謝の気持ちを常に持って行動して欲しい」と生徒に呼び掛けた。
▽参加団体=日南土木事務所、油津港湾事務所、日南市、日南地区建設業協会、宮崎県造園緑地協会日南支部、日南地区測量設計業協会、宮崎県産業廃棄物協会県南支部。