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宮崎県建設業協会

 建設産業の魅力を若者に知ってもらおうと、一般社団法人宮崎県建設業協会(藤元建二会長)は11月29日、県立日向工業高等学校の建設科1年生を対象とした現場見学会を開催した。都農町国民健康保険病院増築工事や、重要文化財赤木家住宅主家保存修理工事の現場などを見学し、建設業に対する理解と興味を深めた。

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 宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内工業及び農業高校の建設系学科に通う生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、就業体験(実施主体は各地区建設業協会)に積極的に取り組んでいる。

 当日は、株式会社河北が施工する都農町国民健康保険病院増築工事と、同じく赤木家住宅主家ほか2棟保存修理第2期工事の現場を見学。同社の河野幸治代表取締役が見学会のスケジュールを説明するとともに、安全に注意して見学を行うよう注意を促した。

 国民健康保険病院では、建築事業部の小河寅雄主任が事業の概要や進捗状況を説明。掘削・床掘や型枠組立、外部足場組立及びコンクリート打設状況といった工事手順を写真で紹介した。生徒達はその後、高所作業車に搭乗して屋上パラペットの型枠工事を見学したほか、型枠支保工の組立状況を興味深く見学していた。

 一方、赤木家住宅の現場では、主家や蔵、納屋の建築現場を巡回。河野社長は、建築物を人の手による手作業で解体したことや、それに伴い発生した木材を手作業で復元する苦労等を説明。また、建築物の基礎を既存の石を活用して施工することや、石に木材を取り付けるために行う伝統的な加工技術「ヒカリ付け」を紹介した。

 見学会に参加した男子生徒は、「石垣の形に合わせてヒカリ付けを行うことや、建築物を一度解体して復元することに驚いた」と話した。午後からは、見学会の案内役を一般社団法人宮崎県建築士会日向支部にバトンタッチし、日向市内の木造住宅新築工事や眼科新築工事の現場も見学した。