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宮崎県建設業協会 現場見学会を開催

 建設産業の魅力を若者に知ってもらおうと、一般社団法人宮崎県建設業協会(藤元建二会長)は10月25日、県立都城工業高等学校の建設システム科1年生を対象とした現場見学会を開催した。国道10号都城道路の改良工事や山之口運動公園の造成工事、複合施設の建築工事の現場を見学し、建設業に対する理解と興味を深めた。

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 宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内工業及び農業高校の建設系学科に通う生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、就業体験(実施主体は各地区建設業協会)に積極的に取り組んでいる。

 25日には、都城志布志道路の一部を形成する国道10号都城道路の函渠設置工事や橋梁下部工事の現場を見学。国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所の担当者が、事業の概要や進捗状況などを説明し、移動時間の短縮や物流の効率化、防災の広域化等を目的に、宮崎県や鹿児島県と連携して整備を行っていることを紹介した。

 生徒達はその後、各班に分かれて大淀開発と吉原建設が施工する函渠設置工事、龍南建設が施工するIC橋下部工の現場に移動。大淀開発の担当者は、マシンガイダンスによる床掘、基礎工、FAボックス据付、底版コンクリートといった工事手順のほか、コンクリートのひび割れ対策などについて、イラストや写真を使って紹介した。

 このほか、建設業のイメージアップを図るため、現場周辺の清掃奉仕活動に取り組んでいることや、現場にPR看板を設置し、夜間にライトアップしていること、電子レンジ・冷蔵庫を備えて現場事務所の快適化に努めていること、女性専用のトイレを設置していることを紹介し、「女性も安心して入職してもらいたい」と呼び掛けた。

 同日には、国民スポーツ大会等の開催に向けて、山之口運動公園の区域を拡張するための造成工事や、大淀・渡辺・藤誠特定建設工事共同企業体らが施工する「センター・シティ複合施設新築工事」の現場も見学した。参加した男子生徒は、「初めて実際の建設現場を見学した。コンクリートの性質等も知ることができた」と話した。

 都城道路の見学会に立ち会った宮崎河川国道事務所の担当者は、「建設業は地図に残る仕事。見学会を通じて、建設業に対する興味を深めてもらいたい」と期待を込めた。