宮崎地区建設業協会青年部(児玉昌也部長)は8月28日、宮崎市立倉岡小学校で2019年度の奉仕活動を行った。活動には青年部のメンバー約20人が参加。グラウンドの整地や整備、側溝に堆積した土砂の撤去、樹木の剪定作業に汗を流した。
地域の環境改善や地域貢献活動に積極的に取り組んでいる青年部では、地域住民や子供達に建設業を身近に感じてもらえる「ふれあいの場」として、01年から宮崎市内の学校施設を対象とした奉仕活動を展開。活動は今年で19年目を数える。
1学期後半のスタートを切った作業当日、全校集会の場で齊田泰子校長が建設業の仕事や協会の取り組みを生徒に説明。10月に開催予定の運動会を前に、グラウンドを整備してもらうことに感謝の意を示し、生徒と教職員がお礼の言葉を述べた。
作業では、過去の豪雨等で凹凸が生じていたグラウンドのトラックに新しい砂を撒き、これを均して綺麗に整地を行ったほか、グラウンドの側溝部分に堆積していた多量の土砂を除去し、これを使って地表に飛び出していた樹木の根を覆った。
小さな硝子の破片等が散乱し、学校側が立入禁止区域としていたグラウンドの一角では、青年部員が協力しながら、これらの不純物を一つずつ丁寧に除去。このほか、校内樹木の剪定作業も行い、作業終了後にはグラウンドは綺麗に整備された。
全校集会や作業開始に立ち会った宮崎市教育委員会学校施設課の年増与一課長補佐は、経年劣化が進む市内学校施設の適切な維持管理に取り組む上で、「技術を有するその道のプロフェッショナルに協力してもらい、とてもありがたい」と話した。
児玉部長は「生徒達が安全・安心で快適な学校生活を送ることが第一」と活動の意義を強調し、「建設業を身近に感じ、その魅力を少しでも伝える機会になれば」と期待を込めるとともに、「各種活動を通じて業界を盛り上げていきたい」と意気込んだ。