宮崎県防水工事業協同組合(平木泰英代表理事)は8月22日、宮崎市立佐土原中学校及び那珂小学校、国富町立八代小学校の3校で2019年度の奉仕活動を行った。作業には組合会員や準組合員、賛助会員から約60人が参加。およそ一日をかけて、災害発生時に地域の避難場所となる学校施設の点検・清掃作業に汗を流した。
地域社会に融和し、愛される組合であり続けるため、宮崎県防水工事業協同組合は各地で地域貢献活動を展開。2010年には宮崎市と公的施設及び避難所等の応急止水措置等に係る防災協定を締結している。こういった取り組みの一環として、1997年から公共施設の点検・清掃作業を行い、昨年度までに計58箇所で実施した。
作業当日、佐土原中で行われた開始式で平木代表理事は、高所からの転落災害防止や熱中症対策の徹底に努めるよう呼び掛けるとともに、「子ども達の安全や避難経路の確保はもとより、使い勝手の良い施設となるよう、プロの技術を存分に発揮して綺麗に仕上げていただき、組合としての意義を果たしていきたい」と挨拶した。
組合顧問を務める宮崎市議会の一ノ瀨良尚議員は、「市当局も皆さんの活動を喜んでいる」と伝え、組合の発展と更なる活動の展開に期待を寄せた。宮崎市教育委員会学校施設課の年増与一課長補佐は、市内学校施設の老朽化が進む中、組合の活動に対して感謝の意を示し、「皆さんと一緒に学校を守っていきたい」と述べた。
開始式終了後、参加者は2つの班に分かれて、佐土原中学校と那珂小学校で作業を開始。チェックリストに基づく点検のほか、校舎屋上に堆積した落ち葉や土砂等の撤去、高所作業車を使用した校舎等の外壁洗浄等に協力して取り組み、終了後には校内は見違える様に綺麗になった。午後からは八代小学校で同様の作業に取り組んだ。
佐土原中学校の藤堂孝浩教頭は、山地に隣接する校舎等の屋上に枯れ葉が堆積していることを踏まえ、「普段、私達ができない作業をしていただけることに感謝している」と述べた。生徒を代表して挨拶した3年生の女子生徒は、「暑い中で作業をしていただき、夏休み明けの登校日から、綺麗な学校で過ごすことができる」と喜んだ。
奉仕活動の参加企業は次のとおり(順不同)=▽アイワ工業▽エイエフ工業▽三愛工業▽三紘▽スイケン▽圖師防水▽タイヨー▽ヒダカシーリング▽双葉工業▽宮崎シーリング▽ムトウ工業▽ファステム▽エヌケイマテリアル▽コニシ▽スギタ▽ニシイ▽福田商事▽三ツ星ベルト▽エフ・ティ・エス。