宮崎県中部港湾事務所は6月11日、宮崎市のサンビーチ一ツ葉南ビーチ水中掘削工事の現場で「遠隔操作式水陸両用ブルドーザ(通称=水中ブル/小松製作所製)」の施工見学会を開催した。
海岸や港湾などの水中土木作業で使用される水中ブルは、全国でも5台しか稼働していないという希少な建設機械。施工者である児玉組(門川町)、機械を保有する青木あすなろ建設(東京都港区)の協力で行われた。
水中ブルは建設機械の無人化施工における先駆けと言われており、作業船や陸上機械では施工できない各地の浅水域で威力を発揮している。本県においても今後、港湾や河川など様々な現場での活用が想定されることから見学会の開催に至った。
行政機関を中心とする技術者ら多数が参加する中、中部港湾事務所の担当者や施工現場代理人等により工事概要、水中ブルの特徴や施工事例などが紹介された。その後現場に移動し、稼働している実機の見学やラジコンによる遠隔操作体験が行われた。