宮崎県舗装協会(河野孝夫会長)は6月19日、宮崎県産業開発青年隊員を対象とした出前講座を宮崎県建設技術センターで開いた。産業開発青年隊の隊員約50人を対象に、舗装に関する講義を行ったほか、ワークショップ形式のグループ討議で、地元就職や建設業の就労環境、魅力などをテーマに隊員と意見を交わした。
建設産業の喫緊の課題である若年労働者の確保・育成を目的に、2017年から開催しているもの。挨拶で児玉清和副会長は、建設業の仕事が社会インフラの整備や災害対応など多岐にわたり、社会に於いて重要な役割を果たしていることを強調。出前講座を通じて「舗装工事業の魅了を少しでも知ってもらえれば」と述べた。
舗装工事に関する講義では、舗装に快適性・安全性・耐久性が求められることや、アスファルト舗装とコンクリート舗装の違いを説明。舗装工事に携わる現場代理人の一日の仕事の流れを示し、KY活動や機械及び材料のチェック、安全及び近隣への配慮、作業員の教育、翌日の段取りなどに取り組んでいることを紹介した。
グループ討議では、隊員が6つの班に分かれて▽県内及び県外就職の長所と短所▽舗装工事(または建設業)がどのように世の中の役に立っているか▽就労環境―の各テーマについて意見を交わした。各グループに加わった会員のコーディネートのもと、隊員はそれぞれの考えや思いを書き込み、班としての意見をまとめた。
出前講座を総括した児玉清和副会長は、グループ討議で学んだコミュニケーション能力や企画力の重要性を強調するとともに、「出前講座を通じて、建設業や舗装工事の魅力を認識してもらい、多くの方に舗装工事業に入職してもらえれば嬉しい。業界や企業としても、働きやすくて魅力ある職場環境づくりに努めていく」と話した。