西米良村内の建設業5社と行政職員、地元小学生による河川清掃美化活動が、5月7日に同村村所の一ツ瀬川流域で行われた。作業には、建設業5社の従業員と西都土木事務所の職員、西米良村立村所小学校の生徒及び教職員ら総勢約100人が参加し、一ツ瀬川の清掃活動に心地よい汗を流した。
毎年6月1日の鮎漁解禁に先立ち、西米良村内に事務所を構える▽河野建設▽一ツ瀬建設▽佐伯建設▽横山建設▽ユニオン建設―の5社は、村所小学校や西都土木事務所西米良駐在所と合同で、2010年から一ツ瀬川の清掃美化活動に取り組んでいる。
参加者は三つの班に分かれて作業を開始。参加した生徒は、学校のすぐそばを流れる一ツ瀬川を綺麗にしようと、引率する各社の職員や教諭の指導の下、鉄くずや空き缶、ペットボトルなどのほか、岩の下に挟まってるゴミまで真剣に拾い集め、集めたゴミを分別するまでの作業に取り組んだ。
地元建設業5社は、早朝から周辺地域全体の清掃に取り組んでおり、午後から行われた生徒達との合同作業を終える頃には、辺りは見違えるように綺麗になっていた。村所小学校の尾崎正朗校長は、活動を通じて「ゴミを捨てないことの大切さ、自然や生き物を思う心を育んで欲しい」と話した。
一ツ瀬建設の中武大治朗氏は、「活動を継続することで、落ちているゴミの量は減ってきている。一ツ瀬川は、子ども達が自然と触れ合うことができる遊び場でもあり、きれいな川を子ども達に引き継いでいくためにも、地域の守り手である我々にとって、この活動は重要だ」とその意義を強調した。