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JR宮交ツインビルが着工

 九州旅客鉄道株式会社(青柳俊彦代表取締役社長執行役員)と宮崎交通株式会社(川端史敏代表取締役社長)がJR宮崎駅西口に整備する「JR宮交ツインビル」は、▽前田建設工業株式会社▽株式会社坂下組▽株式会社志多組―の共同企業体で4月1日に着工した。3日に安全祈願祭を行い、参加した約80人の関係者が無事故の完工を願った。

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 JR宮交ツインビルは、両社が所有する駅前用地(老松2丁目/敷地面積4164m2)にS造10階建延べ2万5557m2の駅前棟、県道を挟んだ宮崎交通所有の広島用地(広島2丁目/同3078m2)にS造6階建延べ1万2216m2の広島棟を両社が共同で整備するもの。事業費は約100億円。両施設の設計・監理は株式会社久米設計。

 駅前棟の1階~4階に商業フロア、5階~6階にシネマコンプレックス、7階~10階にオフィスフロアを配置。広島棟は全層を商業フロアとし、両施設の商業部分を「アミュプラザ宮崎」とする。工期は2020年9月30日まで。JR九州が取り組む宮崎駅の改良や高架下商業施設のリニューアルも含めて、2020年秋の開業を目指す。

 一方、宮崎駅西口に於いては、ツインビル建設で創出される新たな賑わいを更に拡大し、人の流れを中心市街地につなげ、県外からの誘客や観光・物流面の効果を広く波及させるため、宮崎県が駅前広場の再整備を計画。宮崎駅東口では、コンサートやスポーツイベント等に活用できるアリーナを整備する構想を宮崎市が打ち出している。

 3日に現地で行われた安全祈願祭で、JR九州の青柳社長は“欲しかったモノが見つかる場所”を目指すアミュプラザ宮崎の整備など「地元と一緒になって、まちづくりや宮崎の発展へ頑張っていきたい」と挨拶。宮崎交通の川端社長は「ビルの賑わいが街へと拡がり、中心市街地の発展につながることを強く願っている」と述べた。

 来賓を代表して挨拶した宮崎県の河野俊嗣知事は、ツインビルの整備と歩調を合わせて、県内外から訪れる人々の賑わい・交流の場となり、これを街中につなげる駅前広場の再整備に取り組む考えを示した。宮崎市の戸敷正市長は「交通結節点である宮崎駅の西口と東口が連動した、まちの賑わいや地方創生を考えていきたい」と述べた。

 当日はこのほか、久米設計の藤澤進代表取締役社長が、施設の設計コンセプトや特徴などを説明。施工会社を代表して謝辞を述べた前田建設工業の前田操治代表取締役社長は、「地域の注目や期待が大きいプロジェクトに携わることは光栄であり、身の引き締まる思い。最大限の安全と環境面に配慮していきたい」と述べた。