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住民ら加久藤橋の完成祝う

 えびの市が整備を進めていた都市計画道路宮崎水俣線の加久藤橋架替工事が完了し、3月24日に現地で開通式が行われた。式には、えびの市の村岡隆明市長や地元選出の国会議員、県議会及び市議会議員、工事関係者、地元住民ら多数が参加。神事で安全を祈願し、テープカットやくす玉割り、渡り初めを行って新橋の完成を祝った。

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 橋梁本体の老朽化や狭幅員が課題となっていた旧橋では、車両の重量制限や街路灯及びグリーンベルトの設置等の対策を講じていたが、平成24年11月に下校途中の児童を巻き込む重大事故が発生。市は、片側一方向の通行規制を行い、車道と分離した仮設歩道を設置する緊急措置を講じるとともに、橋梁の架け替えを進めていた。

 新橋は、長さ約150m、幅12mの2車線の橋梁。両側に約2mの歩道を設け、歩行者や自転車、自動車の分離による安全で円滑な通行を確保した。上部構造は4径間連結PCポステンT桁橋、下部構造は逆T式橋台2基と張出式橋脚3基。国土交通省の受託工事とすることで申請手続きの短縮等を図り、早期の完成につなげた。

 開通式で村岡市長は、地域住民の生活に密接に関連した新たな橋の完成を祝い、活気のある地域としての発展や災害時の代替路線としての役割に期待を込めるとともに、「事故の犠牲となった児童の思いを忘れることなく、橋の親柱にメッセージを刻み、悲惨な事故を二度と起こさないよう、安全運転に努めなくてはならない」と述べた。

 また、橋梁工事を受託した川内川河川事務所の安部宏紀所長、来賓として招かれた宮崎県の河野俊嗣知事(代読=瀬戸長秀美県土整備部長)、古川禎久衆議院議員、松下新平参議院議員らが挨拶。通学路の安全対策について言及するとともに、「素晴らしいふるさとの将来を次世代につなぐ架け橋に」などと新橋の果たす役割に期待を込めた。

 感謝状贈呈では、橋梁架替や取付道路の安全施工に努めた▽コーアツ工業株式会社(鹿児島市)▽コスモ緑化建設有限会社(えびの市)▽有限会社竹下建設(前同)▽原工業株式会社(前同)▽龍南建設株式会社(宮崎市)▽株式会社山本組(高原町)▽和光電設株式会社(宮崎市)―の7社に対し、村岡市長から感謝状が贈られた。

 代表者によるテープカットとくす玉割りで新橋の完成を祝い、神官や地域に3世代で住む夫妻を先頭に、式典の参加者や地元住民も加わって全員で渡り初めを行った。完成した加久藤橋は、同日15時から車両等の供用を開始している。

 宮崎水俣線の整備に関してはえびの市は、平成31年度~32年度に旧橋の撤去工事を行う見通し。新年度当初予算に、加久藤橋旧橋撤去事業費として1億1302万円を盛り込んでいる。加久藤橋右岸から国道に接続する残区間(延長約320m)の道路改良工事は、平成35年度までに完了させる予定でいる。