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旭建設 初のRoRo工法で見学会

 日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)は、12月17日に同社が施工する高千穂町向山及び日之影町岩井川の仮桟橋工事の現場で見学会を開いた。見学会には、宮崎県や県内の建設会社に所属する技術系職員ら約20人が参加。県内で初めての施工となる「Hi-RoRo工法」について理解と見識を深めた。

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 当該工事は、高千穂・日之影線の林道開設に於いて、(仮称)乙女大橋の仮桟橋工(橋長82m、幅員6~10m)を施工するもの。設計段階では従来工法(H鋼杭式桟橋)を採用していたが、高力ボルトの入荷待ちで着工までに時間がかかるため、発注者である西臼杵支庁と協議を行い、同工法を採用することを決めた。

 Hi-RoRo工法では、上部工に高強度のPG桁を、下部工にパイプ支柱のRoRo支柱を使用。長スパンへの対応を可能にし、高力ボルトの使用本数も少なく、材料待ちがなくなることや上下部工をユニット架設することで工期短縮を実現する。作業中の危険リスクも低減し、設置後のメンテナンスも考慮している。

 説明会では、監理技術者の中野公睦氏が工事の概要や工程を説明。担当技術者の椎葉篤史氏は、実物サンプルを示しながら部材等を解説し、工事の進捗状況を説明した。同工法を提案している太洋ヒロセ株式会社とヒロセ技研株式会社の担当者は、施工方法やメリットを紹介し、様々な現場で活用可能であることを強調した。

 説明後には、参加者は工事現場に移動して、実際の施工状況などを見学した。監理技術者の中野氏は、「県内では初めての工法であり、若手技術者の方々に新技術を広く知ってもらうために見学会を開催した。効率的で安全も確保できる優れた工法なので、興味を持ってもらい、今後、県内でも導入が進めば」と話した。