社会貢献活動に取り組む個人や団体、企業などを表彰する宮崎県の平成29年度「明日のみやざきづくり表彰式」が14日に県庁講堂で執り行われた。表彰式では、今年度の受賞者に選ばれた宮崎「橋の日」実行委員会や株式会社河北ら9者に河野俊嗣知事が表彰状を贈り、永年にわたる各者の社会貢献への取り組みを称えた。
社会貢献活動に取り組む個人や団体、NPO、企業、行政、その他団体により行われる協働の取り組みのうち、その功績が特に顕著なものを表彰するもの。地域社会への貢献度が高い活動を対象とする「社会貢献活動部門」と、各団体の能力や特性を生かした協働による地域課題解決の取り組みを対象とする「協働部門」で構成する。
社会貢献活動部門の表彰を受賞した宮崎「橋の日」実行委員会(日高孝会長)は、ホームページやSNS等を通じて、全国に先駆けて県内で開始した「橋の日運動」の普及啓発を図ると共に、橘橋周辺及び大淀川河川の清掃奉仕活動、稚魚・幼魚の放流、橋に関する紙芝居の上映などを継続的に行っている。
また、株式会社河北(河野宏介代表取締役、都農町)は、毎週月曜日の始業前に地域や会社周辺の清掃活動を実施。このほか、都農町ボランティア連絡協議会や都農町環境保全協議会に参加し、地域住民と一体となった清掃ボランティア活動や環境保全活動に積極的に取り組んでいることが高く評価された。
表彰式で河野知事は、地域で力を合わせていくことの大切さを訴えると共に、「それぞれの分野で活発に取り組みが進められるよう祈念する」と挨拶。受賞者を代表して謝辞を述べた宮崎「橋の日」実行委員会の日高会長は「今回の受賞を契機として、これからも地域社会に貢献していきたい」と意気込みを語った。
河北の河野幸治専務取締役は「地域に根ざした企業づくりの一環として取り組んできたことが評価されて嬉しい」と受賞の喜びを語った。一方で、人口減少に伴い地域のコミュニティが形成しづらい状況にあることを踏まえ、「率先して活動に取り組むことで、活動の輪が地域に広がり、コミュニティ形成の一助になれば」と期待を込めた。