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宮崎でおやじの日イベント 

 国土交通省九州地方整備局と宮崎県建設業協会、宮崎県土木施工管理技士会、宮崎県測量設計業協会らが共催する家族の現場見学会「おやじの日」のイベントが、8月4日に宮崎地区と延岡地区で開催された。建設会社や協力会社、発注者など建設現場に従事する親子が揃って現場を見学し、土木の仕事に対する理解や興味を深めた。

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 おやじの日は、就業者の高齢化や若手入職者の減少を背景とした将来の担い手不足に加え、3Kなど負のイメージを多く抱える建設業に於いて、子ども達に父親(おやじ)の仕事をもっと知ってもらい、土木工事に対する理解や興味を深めてもらおうと、九州地方整備局が建設関係団体と連携して平成25年度から開催している。

*宮崎地区

 宮崎地区のイベントには12組35人の家族が参加し、前田建設工業が施工する東九州道(清武~北郷)九平トンネル新設工事の現場で行われた。トンネル内部の切羽付近で掘削途中のトンネル内部を見学。現場の担当者が、1日あたり約1㍍を掘り進め、全長410mのうち約300mまで進んでいると説明した。

 担当者は、地山が柔らかいため、薬剤を注入しながら作業を行っていることを子ども達に説明し、実際に砂や石が固まる模様を小型のケース内で実演した。掘削作業で使用する重機を動かせて見せたほか、空気を清浄化するための設備等も紹介した。

 見学会ではこのほか、協力会社の坂下組、龍南建設、春山建設工業、湯川建設の職員が参加して体験型のイベントを開催。ドローンの操縦やヴァーチャルでの重機の操作、TSを使った距離当てクイズなどに挑戦するとともに、重機の試乗を楽しんだ。

 宮崎河川国道事務所の野田信幸工事品質管理官は「普段は立ち入ることができない親の働く現場を見学することで、建設業の魅力を体感してもらい、興味を持って欲しい」と話した。宮崎県土木施工管理技士会の河野孝文副会長は「実際に現場で働く機械や機器に触れ、もの造りの楽しさを知るきっかけになれば」と期待を込めた。