株式会社岡﨑組(岡﨑勝信代表取締役)と協力業者でつくる勝盛会(吉野文教会長=株式会社吉野建設)は7月7日、平成30年度の「安全推進大会」を開催した。大会には、同社の職員や勝盛会の会員ら約50人が参加。安全表彰や安全講話を通じて、各自の安全意識の高揚を図り、無事故・無災害を達成することを誓った。
大会挨拶で勝盛会の吉野会長は、日々の地道な活動の積み重ねなくして、安全を為し得ることはできないと強調。挨拶や服装の乱れに安全に対する意識の散漫が表れると話し、熱中症等の予防に向けて自らの健康や体調を整えた上で、「基本の行動を大切にして無事故・無災害を達成しよう」と呼び掛けた。
岡﨑社長は、前日から続く西日本を中心とした豪雨により各地で甚大な被害が発生していることに言及。建設業が地域の防災の担い手であり、それが存在意義のひとつであることを踏まえ、同社が策定したBCPに基づく日頃の訓練等を通じて、「有事の際に迅速・的確に対応できる会社でありたい」と述べた。
安全面に関しては「誰もが基本を分かっているはずだが、それを疎かにしたために事故や災害が発生してしまう」と指摘。災害の未然防止に役立てるため、現場で発生したヒヤリハットの記録を収集・分析する予定であることを説明し、「小さなことから始めて安全のレベルを上げていこう」と協力を求めた。
安全功労者表彰では、会社表彰を受賞した有限会社司運輸、個人表彰を受賞した加藤龍三氏(吉野建設)、金丸裕介氏(岡﨑組)、今村翼氏(前同)に対して、岡﨑社長と吉野会長から表彰状及び記念品が授与された。
安全管理者の松本智行氏は、法令遵守に主眼を置いて第三者と実施した現場パトロールに於ける指摘事項や基本ルールを解説し、これらを今後の業務に生かすよう訴えた。安全運転管理者の甲斐徹氏は、交通事故の発生件数や発生要因を紹介し、時間に余裕を持つことや目的地までの経路を考えて運転するよう呼び掛けた。
安全講話を行った村尾労働安全コンサルタント事務所の村尾保義氏は、労働災害を防止するため、事業者が▽安衛法に定める基準を守る▽国の労災防止等に協力する▽安全教育を徹底する―などの役割を果たす一方、労働者にも法令や会社の指示を守る責任があることを強調し、自分の身を守るために強い意志と目標を持つよう訴えた。
岡﨑組の濵村廉氏の発声に合わせて、平成30年度全国安全週間のスローガンである「新たな視点でみつめる職場 創意と工夫で安全管理 惜しまぬ努力で築くゼロ災」を唱和。参加者全員で無事故・無災害で「頑張ろう!」と三唱した。