父親や母親、子供等が働く建設業のことを家族に知ってもらおうと、株式会社増田工務店(増田秀文代表取締役社長)は7月14日、「家族の参観日」と称する現場見学及び体験イベントを開催した。同社に勤務する職員とその家族ら約60人が施工中の建設現場を見学したほか、建設機械の試乗やドローンの操縦などを楽しんだ。
建設業が果たす使命や役割、実際の建設現場の模様をそれぞれの家族に知ってもらうとともに、職員及び家族間の交流を深めてもらおうと、職員主体で企画を練り上げ、初めて開催されたもの。増田社長は「建設業がどのような仕事であるかを知ってもらい、子ども達が建設業に興味を持ってくれればなお良い」と期待を込める。
高鍋町内で同社が施工中の工業用地調整池工事の現場では、河川の流下能力を超過する可能性がある雨水を一時的に貯留する調整池の役割を説明し、当該調整池がプール42杯分の規模であることを紹介。測量・掘削・ブロック積で構成する施工の一連の流れを示し、現場で使われている測量機器を子ども達が覗く姿が見られた。
一方で、澄み切った青空の下、照りつける真夏の太陽や乾いた土の匂いなど建設現場を五感で感じながら、参加者はバックホーを操縦して土を掘り返したり、ドローンを操縦したり、高所作業車へ試乗するなどして、建設現場に対する理解を深めた。参加した子供達からは「全部楽しい!」「また来たい!」などの声が聞かれた。
当日はこのほか、宮崎市内で施工中のホテルの建設現場を見学し、バーベキュー大会では家族間の親睦と交流を深めた。土木部に所属する押川雅史さんは「子供達も楽しんでくれている。成長して建設業のことをより理解できるようになれば、もっと楽しんでもらえると思う。これからもイベントを続けて欲しい」と話した。