株式会社淵上組(淵上鉄一代表取締役社長)と協力会社で組織する労働安全衛生協議会(吉田利文会長)は7月27日、小林市内で平成30年度の安全大会を開催した。大会には同社及び協議会の社員ら多数が参加。安全表彰や安全講話を通じて更なる安全意識の高揚を図り、労働災害及び交通災害の撲滅に向けて邁進していくことを誓った。
大会では始めに表彰式が執り行われ、常に安全の重要性を認識し、現場の災害防止に対する取り組みが顕著であった南九州総合建設と淵上左官工業の2社に対して、協議会の吉田会長から表彰状と記念品が贈られた。
吉田会長は、会員各社の協力により平成29年度も無事故・無災害を達成できたことを報告。一方で、他県のビル建設現場で発生した火災事故に関連して、「誰も事故を起こそうと思っているわけではない」が、些細なミスや気の緩みが事故に繋がってしまうことを指摘し、安全の意識を強く持って作業にあたるよう呼び掛けた。
続いて挨拶に立った淵上社長は、連日の記録的な猛暑により、各地で熱中症の被害が多発していることに言及し、炎天下での作業時は特に体調管理に気をつけるよう注意を促した。合わせて、適正な利潤を確保して強固な経営基盤を確立するとともに、「労働災害及び交通災害を絶対に起こさない」と、参加者とともに誓いを立てた。
安全講話に先立ち、西諸広域行政事務組合中央消防署の池上務署長が挨拶。災害ゼロに向けて「安全な職場環境を構築すること」が重要であり、「安全を確保することが社会的責任を果たすことにも繋がる」と述べ、一人ひとりが常に安全を意識すること、ヒヤリハットなどを分析して先見の明を持つことの重要性を訴えた。
安全講話では、中央消防署野尻分遣署の有村愼祐氏が「安全管理」をテーマに講演。労働災害を起こしうる物的要因、管理環境的要因、人的要因が現場の様々な箇所に潜んでいることを写真やイラストを使って説明し、危険予知トレーニング等を通じて「現場で一緒に働く人達が共通の認識を持つことが大切」などと話した。
現場作業員を代表して安全宣言を行った園田剛氏は「平成30年度の社内安全スローガンを肝に銘じて日々の業務に励み、自分の身体は自分で守るという安全の基本を再認識し、一人ひとりがゼロ災害を目指して一層努力していくことを誓う」と力強く宣言し、平成30年度の安全大会を滞りなく終了した。