日向市の旭建設株式会社(黒木繁人社長)は７月１２日、日向市立平岩小中学校(佐々木孝弘校長)で「トイレ掃除に学ぶ出前授業」を開催した。中学部７６人の生徒に社員が「トイレ掃除に学ぶ会」の意義や内容を説明し、掃除のポイントを指導した。
同社が取り組むトイレ掃除に学ぶ会は、人が嫌がるトイレ掃除に積極的に取り組むことで、謙虚さや感謝の心を身につける「心磨き」を目的に行われているもの。社員一同が賛同・実践するとともに、小中学校を中心とした出前授業を開講している。
出前授業では、同校の村橋恭一教頭が「なぜトイレ掃除をするのかを感じながら掃除を行って」と生徒達に呼び掛けた。木下哲治取締役専務は、トイレ掃除に学ぶことの重要性を説き「様々なことに気付き、学んでほしい」と挨拶した。
全員で準備体操を行い、トイレと水濾し洗いの各班に分かれて作業を開始。生徒達は掃除の手順や道具の使用方法について説明を受け、社員の指導の下、便器や手洗い場、水濾しなどにこびりついた汚れをスポンジやサンドメッシュ等で磨き上げた。
参加した生徒は「素手で掃除をするのは初めてで抵抗があったが、綺麗になってくると気にせずに掃除することができた」「大変だったけど綺麗になると楽しくてスッキリとした気持ちになった」などと笑顔で話した。