日向市の旭建設株式会社(黒木繁人社長)は6月1日、日向市立日知屋東小学校(花宮伸利校長)で出前授業を行った。謙虚さや気づき、感謝の心を身につける心磨きを目的に、同社が取り組む「トイレ掃除に学ぶ会」に関連して、同校の6年生98人にトイレ掃除のポイント等を分かり易く指導した。
同社では、趣旨に賛同する社員一同の協力の下、心磨きとしてトイレ掃除を学ぶ出前授業を定期的に開催している。授業に先立ち挨拶に立った花宮伸利校長は、これから学ぶことが心の勉強であり、貴重な経験になると話し、「学んだことをしっかりと心の中に受け止めて欲しい」と呼び掛けた。
黒木社長は、家が綺麗なのは誰かが綺麗にしているからであり、そのことに気づくことが重要であると説明。また、「トイレ掃除は嫌かもしれないが、人が嫌がることに率先して取り組むことが社会に出たときに大切なことになる」と話し、「今日は皆さんにそんな体験をしてもらいたい」と述べた。
全員で準備体操を行い、校内のトイレ5箇所と水濾し洗いの6班に分かれて作業を開始した。生徒達は掃除の手順や道具の使用方法について説明を受け、手に保護クリームを塗って作業に取り掛かった。社員の指導を受けながら、便器や手洗い場、水濾しなどにこびりついた汚れをスポンジやたわし等で磨き上げた。