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都城志布志道路梅北工区の開通祝う

 国土交通省と宮崎県及び鹿児島県が整備を進める都城志布志道路(全長約44㎞)に関して、その一部を形成する路線として宮崎県が整備を進めていた一般県道飯野松山都城線梅北工区(2.5㎞)が2月3日に開通した。同日には開通祝賀式や通り初め式が行われ、当該工区の開通を祝うと共に、全線の早期開通に向けて気勢をあげた。

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 地域高規格道路である都城志布志道路は、都城市を起点に鹿児島県曽於市を経由して志布志市に至る、延長約44㎞の自動車専用道路。都城ICから都城市五十町の国道10号に接続する五十町ICまでの区間を国土交通省、五十町ICから宮崎・鹿児島県境までの区間を宮崎県、鹿児島県内の区間を鹿児島県が事業主体として整備する。

 これまでに、国交省及び宮崎県区間の平塚~梅北間(約5㎞)、鹿児島県区間の末吉~有明北間(約8.3㎞)が開通済み。3日に開通した宮崎県区間の梅北工区と来月4日に開通する鹿児島県区間の有明道路(約4.3㎞)、平成30年度の開通を予定する国交省区間の南横市~平塚間(約2.8㎞)を合わせると、全線の供用率は52%に達する。

 3日に梅北小学校で行われた開通祝賀式で、河野俊嗣知事は「地域全体に活力をもたらすのが道路、インフラ整備の大きな効果」と指摘。都城志布志道路建設促進協議会の池田宜永会長は、防災・経済・医療の道と位置付ける当該道路が全線開通すれば「地域にとって大きな力になる」と述べ、一日も早い全線開通の実現へ注力する考えを示した。

 招かれた多くの来賓を代表して、本県選出国会議員や県議会の代表らが挨拶。古川禎久衆議院議員は「悲願である都城志布志道路の全線開通を早期に実現するために結束が重要だ」と訴えた。また、九州地方整備局の増田博行局長は、道路と港湾の良好な関係を築く都城志布志道路の重要性を強調し、直轄区間の整備を促進する考えを示した。

 都城市議会の荒神稔議長の発声に合わせて参加者全員で万歳三唱を行い、梅北工区の開通を盛大に祝った。式典後には関係者一同が現地に移動し、テープカットとくす玉開被、パレード、バスによる通り初めなどに臨んだ。

 梅北工区の終点である金御岳ICから鹿児島県境を結ぶ金御岳工区(2.9㎞)は、宮崎県が整備を進める。全体事業費は78億円。進捗率は、事業費ベースで約35%、用地ベースで約91%。用地取得を早期に完了させ、ボックスカルバートや盛土・切土工、舗装工等を順次進める。完了予定年度は鹿児島県と協議した上で設定する。