宮崎県が主催する平成29年度健康経営フォーラムが2月2日に宮崎市内で開かれた。フォーラムでは、健康経営に取り組む事業所等を表彰する健康長寿推進企業等知事表彰式を開催。従業員とその家族の健康づくり部門で最優秀健康長寿推進賞を受賞した江坂設備工業株式会社(宮崎市)ら7者に、河野俊嗣知事から表彰状が贈られた。
県が推進する健康長寿日本一に向けて、健康経営に取り組む事業所を増やし、企業の健康と働く世代の健康を守ることがフォーラムの目的。表彰式で▽従業員とその家族の健康づくり部門▽地域住民等の健康づくり部門―の2部門の受賞者を表彰したほか、各企業が実践する健康づくりのための取組紹介、健康経営に関する講演が行われた。
フォーラムで挨拶に立った河野知事は「表彰を受賞された各団体の健康経営の取り組みが、県内全域へ広がっていくことを期待している」と述べた。受賞者を代表して謝辞を述べた江坂設備工業の鳥山浩会長は「栄えある本日の受賞を励みとして、今後もより一層、健康経営に向けた取り組みに努めていく」と意気込みを語った。
従業員とその家族の健康づくり部門で最優秀賞を受賞した江坂設備工業では、定期健康診断の際に配偶者との同日受診を推奨するなど、社員及び家族の健康管理を推進する体制を構築。低糖・トクホを中心とした自動販売機「健康ステーション」を設置するなど、「従業員全員が元気で一緒に働きたい」との想いを込めた取り組みを行っている。
フォーラムではこのほか、平成28年度に最優秀健康長寿推進賞を受賞した佐土原商工会の河野友和経営指導員による事例発表、宮崎県福祉保健部健康増進課の担当者による「健康経営のススメ」「健康づくりに必要なこと」と題した講演、ハローワーク宮崎の担当者による「がん患者の就労支援」をテーマとした講演が行われた。