11月18日は「土木の日」。道路及び河川など社会資本整備の意義と重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的として、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内に於いては、県内各地区の小学校に於いて、土木に関する出前講座や重機への試乗、測量機器を用いた実習等のふれあい体験のほか、県内建設関連団体による校内の奉仕作業が実施されている。
■ 宮崎地区/校内ラインの設置作業を見学
宮崎地区の土木の日イベントは12月7日、宮崎市立池内小学校で開催された。同校の5年生約50人を対象に行われた土木に関する出前講座やふれあい体験を通じて、生徒達が楽しみながら土木の魅力を学んだ。
出前講座では、宮崎土木事務所の担当者が11月18日が土木の日である理由や土木の仕事を説明。皆が安心して生活できるように道路や橋、トンネルを造っていること、災害から人や町を守るために砂防ダムなどの整備に取り組んでいることを紹介した。
宮崎市の担当者は、架け替え中の小戸之橋の幅員が現在の2倍になることや工事の進み具合を写真やイラストで説明。建設技術センターの担当者は、自らが体験したものづくりの魅力を紹介し、「将来の仕事を選ぶ時に建設業を思い出して」と話した。
ふれあい体験では、レンガ・砂・水を使ったアーチ橋造りに挑戦し、建設団体の担当者が橋の仕組みを説明する中、完成させた橋を見事に渡りきった。測量機器を使った距離当てゲームでは、正解を導き出した生徒から大きな歓声が上がった。
高所作業車の試乗体験では、空高く上がる作業台から下をのぞき込んだり、友達に手を振るなどして楽しんだ。生徒達はこのほか、校内のライン標示を引き直す作業の模様を見学し、定着したラインを触るなどしてその感触を確かめていた。
▽参加団体=宮崎土木事務所、中部港湾事務所、建設技術センター、宮崎市、宮崎地区建設業協会、宮崎県測量設計業協会、宮崎県造園緑地協会宮崎支部、日本造園建設業協会宮崎県支部、宮崎安全施設事業協同組合。