11月18日の「土木の日」に合わせて、宮崎地区建設業協会(本部喜好会長)は22日、宮崎市立大塚小学校の5年生を対象とした出前講座や体験学習を同校で行った。参加した約140人の生徒が、建設業の仕事や役割などを学んだほか、建機に試乗するなどして、土木やそれを生業とする会員とふれあった。
体育館で行われた開式で本部会長は、山を切り開いて整地することや道路・橋梁・トンネルなどを造ること、川が溢れないように工事を行うことが土木の仕事であると生徒達に説明。「これから行われる授業や体験を通じて土木に興味を持ち、将来、皆さんが土木の仕事に就いてもらえれば嬉しい」と呼び掛けた
出前授業では、学校周辺の橋梁や道路、舗装などを例に、生活に密着している建設業の技術を紹介。台風や豪雨等の自然災害だけでなく、家畜防疫対策や不発弾処理の準備でも建設業が活躍していることを説明し、建設業が地図や形に残る仕事であり、困っている人達から喜ばれる仕事であることを強調した。
ふれあい体験では、会員の指導のもと、レンガ・砂・水を使ってアーチ橋を造り、完成させたアーチ橋を渡った生徒から大きな歓声があがった。建設機械の試乗体験では、自らが操作して機械を動かしたことに笑顔を見せた。生徒達はこのほか、セメントとアクセサリーを使って、オリジナルの手形を完成させた。
校内では会員企業の職員ら約100人が参加して、側溝清掃の奉仕作業にも取り組んだ。同校の中野哲洋教頭は、「イベントを通じて生徒達に建設業のことを学んで欲しい」と述べたほか、校内で行われた奉仕作業に対して感謝の意を示し、「皆さんが作業する姿を見て、地域貢献を学ぶ機会にもなれば」と期待を込めた。