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宮崎県建設業協会 出前講座と現場見学会

 建設業の魅力を若者に知ってもらおうと、一般社団法人宮崎県建設業協会(山﨑司会長)は11月15日、県立宮崎工業高等学校の建築科に通う1年生を対象とした出前講座と現場見学会を開いた。建設業に携わるプロの講義や施工中の現場見学を通じて、参加した約40人の生徒は建設業に対する理解と見識を深めた。

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 宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内高校の建設系学科の生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、各地区建設業協会を主体とした就業体験などに積極的に取り組んでいる。

 出前講座を行った宮崎地区建設業協会の川越昌一郎理事は、建設業が安全で快適な人の生活を支える仕事であり、道路整備による時間短縮等の効果を例に、建設業が地域経済の活性化に貢献していることを強調。一言に建設工事といっても、その種類は多岐にわたり、それらを知るほど将来の選択肢が広がることを説明した。

 川越理事はこのほか、将来に於ける担い手の確保・育成や技術の伝承などを背景に、若手入職者の促進に業界を挙げて取り組んでいることを説明し、「地元の建設会社に就職してもらえれば嬉しい」と話した。座学後には、宮崎地区建設業協会の宇治橋信雄理事の指導のもと、生徒達が鉄筋の曲げや切断、結束に挑戦した。

 出前講座に続き、株式会社桜木組が施工する「南九州大学学生会館新築工事」の現場に移動。現場代理人を務める関屋芳治氏が、工事全体の概要や施工状況、現場の安全管理などについて説明し、施工中の建物内部を自由に見て回った。関屋氏は生徒達の質問に丁寧に答えながら、ものづくりの楽しさや面白さを呼び掛けた。

 このほか、大淀開発株式会社が施工する「(仮称)ニトリ宮崎北店新築工事」、戸田・吉原・大和開発JVが施工する「宮崎県防災拠点庁舎建設主体工事」の現場も見学した。建築科1年生の和田悠希さんは「建機に最新技術が導入されていることや建物に様々な工夫があることを学んだ。これからの勉強や将来に役立てたい」と話した。