小林地区建設業協会(河野与一会長)は11月7日、小林地区建設会館で宮崎県及び地元高校生との意見交換会を開催した。高校生が抱く建設業のイメージや就職・進路の考え方などについて協会員や小林土木事務所の職員と意見を交わしたほか、県や業界の担い手確保に向けた取り組みなどを高校生に紹介した。
労働者の高齢化や若年入職者の減少などを背景に、建設業に於ける将来の担い手確保・育成が喫緊の課題となっていることから、小林地区建設業協会では次世代を担う高校生を対象とした独自のアンケート調査を実施。希望する進路や就職先、将来に関する意識についての意見交換を企画・開催した。
意見交換会には、協会から河野会長をはじめ会員9人、宮崎県から鎌原宜文副知事、小林土木事務所の西田員敏所長、西諸県農林振興局の竹下裕一郎局長らが出席。小林高等学校、小林秀峰高等学校、飯野高等学校、小林西高等学校の4校から2・3年生合わせて9人と進路指導担当教諭4人が参加した。
開催趣旨を説明した河野会長は「緊張せずに皆さんの率直な意見を聞かせてもらい、今後の参考にさせてほしい」と挨拶。鎌原副知事は自身の就職時の体験談を交えつつ、「人生の中で仕事をしている時間は多くを占める。就職に際しては、目先の情報だけでなく、仕事のやりがいや魅力をしっかりと見極めてほしい」と述べた。
意見交換会は小林地区建設業協会の淵上鉄一相談役が司会を務め、事前アンケートの結果を踏まえて進行。「危険」や「きつい」などの印象を持つ高校生の声に対し、危険と隣り合わせの仕事ではあるが、事前に準備をしっかり行うなどして、危険な作業にならないよう、安全第一で作業に取り組んでいることを説明した。
出前講座を行った高校でイベントが好評だったとの感想を受けて、今後も引き続き、出前講座や建設機械試乗体験等のイベントを通じたPR活動に力を入れて取り組む考えを示した。会合ではこのほか、テレビCMとして放映している建設業のPR映像を全員で鑑賞し、高校生に建設業の魅力ややりがいを訴えた。
小林地区建設業協会の竹下裕二青年部長は、「建設業は未来に残るモノを造る仕事であり、仕事をする上でのやりがいは大きい。まずは、建設業に興味を持ってほしい」と高校生に呼び掛けた。