東児湯電気工事業協同組合青年部(三島和弘部長)は11月6日、県立産業技術専門校で学生交流会を開催した。同校の電気設備科1年生と日章学園高等学校電気科1年生の約50人に、電気工事業や地元企業の魅力をPRしたほか、グループディスカッションで進路や就職先の選択、学んでおくべきことなどを学生にアドバイスした。
担い手の確保・育成や技術の継承が課題となる中、電気系学科に通う学生と意見を交わし、魅力ある電気工事業をPRすることで安心して入職してもらおうと、宮崎県電気工事業工業組合は県内各地で学生交流会を開催。今回は東児湯電気工事業協同組合青年部が主催し、宮崎県電気工事業工業組合や同青年部協議会の会員も加わった。
挨拶で東児湯電気工事業協同組合の清水正美理事長は、若手の確保・育成が喫緊の課題であり、そのための受入体制の充実に業界を挙げて取り組んでいることを説明し、「是非とも電気工事業に入職して欲しい」と訴えた。青年部協議会の横山義和会長は「地元にも熱い想いを持って頑張る企業や人材がいることを知って欲しい」と呼び掛けた。
職業体験講話では、堀内昌彦氏が電気工事の種類が多岐にわたることを事例を交えて紹介し、「経験を積みながら徐々にできることを増やしていけば良い」と話した。川上喜義氏は照明器具更新工事の実例を示しながら、単にその場所を明るくするだけでなく、そこで働く人達から「明るい笑顔をもらえる仕事」と電気工事業の魅力を訴えた。
6つのテーブルに分かれて行われたグループディスカッションでは、事前アンケートの結果を踏まえて学生と青年部員らが意見を交換。学生からは具体的な仕事の内容や給与・休暇、資格取得に関する質問が寄せられ、青年部員らは県内及び県外就職を希望するそれぞれの理由や電気科を選択したきっかけなどを学生に尋ねた。
各グループの代表者が壇上で意見を発表し、「自分の頑張り次第で給与も上がっていく」「働き出すと時間が取れないため、学生のうちに資格を取っておいた方が良いことを教わった」「就職して大切なことは、分からないことをしっかりと聞く、自分から積極的に動く、コミュニケーションだと学んだ」などと話した。
東児湯電気工事業協同組合青年部の三島部長は、「顔を合わせて互いに意見を交わすことで、学生の皆さんに電気工事業や地元企業の魅力を知ってもらい、将来の進学や就職先の選択に役立てて欲しい。業界が抱える課題の解消に向けて、私たちも学生の率直な意見を組合や企業のあり方に反映させていきたい」と話す。