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志多組が安全推進大会

 株式会社志多組(志多宏彦代表取締役社長)は6月14日、宮崎市内で平成30年の安全推進大会を開催した。来期の安全標語に「日々変わる作業環境潜む危険 リスク管理と正しい手順 みんなで築くゼロ災害」を掲げ、参加した同社社員及び協力業者の代表ら200人超が、無事故・無災害の達成に向かって邁進することを誓った。

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 挨拶で志多社長は、タイトな工期の物件が立て込み、昨今のエンジニア不足を背景に最小の人員編成で臨んだ同社の現場が概ね計画通りに竣工し、施主から高い評価を得たことに対して、社員及び協力業者の献身的な尽力に感謝の意を示すとともに、安心して仕事をしてもらえる環境や体制の構築に取り組む姿勢を示した。

 一方で、めまぐるしく変化する昨今の社会情勢を引き合いに、「何が起こるか分からない世の中であればこそ、後悔だけはしないよう、今できる人事を尽くして天命を待つのみ」と安全に対する心構えを説き、7月から始まる来期の無事故・無災害の達成に向けて、先ずは熱中症対策に万全を期すよう協力を求めた。

 安全表彰では、同社施工の現場で安全衛生管理に対する取り組みが顕著であった協力業者2者と職長2人、同社の現場所長14人、優秀標語の発案者に対して、志多社長から表彰状と記念品が贈られた(受賞者は後記参照)。

 安全教育を行った安全管理室の上村康夫室長は、墜落・転落等の重大災害の撲滅に向けて、それぞれの現場状況に応じた作業手順書の作成・点検・見直しに努めるよう訴えた。また、新規入場教育に関連して「職長の指示を理解し、相手が納得して、現場で実践できることが周知だ」と述べ、粘り強い指導の実施を求めた。

 体験発表では、薄田工業の薄田謙一社長、志多組建築本部の中島正人氏と土木本部の南園泰臣氏が現場での安全対策等を紹介。薄田社長は、従業員の意見を取り入れた熱中症対策として、のどが渇く塩飴の代わりに塩を振ったトマトを現場で食していること、冷却ドライシャツを従業員に配布していることなどを紹介した。

 その後、横川興業の安田真一氏の発声に合わせて、参加者全員で「ゼロ災でいこう、ヨシ!」と指差唱和を行った。閉会のことばを述べた志多組の西田洋代表取締役専務が「健康第一で無事故・無災害の達成に努めて欲しい」と呼び掛け、平成30年の安全推進大会を滞りなく終了した。

*表彰受賞者は次のとおり(敬称略)
▽優良企業賞=小原鉄筋工業、薄田工業
▽優良職長賞=安田真一(横川興業)、小野孝(吉祥建設)
▽安全管理優秀賞=中島正人、南園泰臣
▽安全管理優良賞=吉川真二、尾崎裕一
▽安全管理努力賞=牛谷清文、藏元秀和、木下秀一、中城清文、太田芳和、黒木英樹、谷口祥太郎、田島敬一、渡邉康広、角井藤雄
▽優秀標語賞=島田達。