県内企業の技術や製品の展示を中心に、学術研究機関の最新情報や関係機関等を幅広く紹介・展示する県内工業の祭典「みやざきテクノフェア」(主催=一般社団法人宮崎県工業会)が、22日と23日に宮崎市の宮崎県体育館で開かれた。企業や団体、教育機関がブースを出展し、来場者に最新の技術や製品をPRした。
みやざきテクノフェアは、本県の優れた技術や製品、学術研究機関の成果などを広く展示・紹介し、県民の工業に対する意識の醸成を図ると共に、県産技術及び製品の利用促進、受発注拡大の促進等を目的として毎年開催されているもの。
会場内には企業や団体等がブースを出展。宮崎市の株式会社共立電照は、LED照明の紹介パネルを展示したほか、子供向けのLEDキャンドル手作り体験コーナーを設置した。今年度の宮崎中小企業大賞を受賞した株式会社修電舎ら4社もブースを設け、県内の産業振興や地域経済の活性化に寄与する取り組みを紹介した。
同時開催された「工業教育フェア」では、県立工業高校の生徒が工業教育の成果を発表。都城工業高等学校は、高校生ものづくりコンテスト(測量部門)の九州大会で最優秀賞を受賞した成果を紹介した。体験コーナーでは、多くの子供達が電源コードやドアチャイムなどを製作。工業系の学生によるロボット競技も行われた。
■建設技術フェアと産廃フェアも同時開催
同日には、一般社団法人宮崎県建設業協会が県民生活に密接に関わっている様々な技術や活動内容を紹介する「建設技術フェア」を開いたほか、一般社団法人宮崎県産業廃棄物協会が「みやざきの産廃ビフォーアフター」と題した特設ブースを出展した。
宮崎県産業廃棄物協会の特設ブースでは、廃棄物等の発生抑制及び資源の循環的な利用促進、リサイクル産業の育成と振興を図り、循環型社会の形成に資することを目的とした「みやざきリサイクル製品認定制度」を紹介。会員企業の認定製品を展示し、各企業の担当者が来場者への説明にあたった。
一方、建設技術フェアでは、大人から子供まで幅広い来場者がバックホーや高所作業車に試乗したほか、レンガと砂を使ったアーチ橋づくりに挑戦する姿が見られた。青年部連合会の坂口浩部会長は「イベントを通じて多くの人に建設業のことを知ってもらいたい。それがイメージアップや入職促進に繋がれば」と話した。