11月18日は「土木の日」。道路及び河川など社会資本整備の意義と重要性を認識してもらうとともに、土木技術及び土木事業に対する理解を深めてもらうことを目的として、全国各地で土木に関するイベントが催されている。宮崎県内に於いては、県内各地区の小学校に於いて、土木に関する出前講座や重機への試乗、測量機器を用いた実習等のふれあい体験のほか、県内建設関連団体による校内の奉仕作業が実施されている。
■高岡地区/重機試乗やアーチ橋造りを体験
高岡地区の土木の日イベントは17日、綾町立綾小学校で行われた。出前講座やふれあい体験を通じて、同校の5年生2クラス66人が土木の仕事を楽しく学んだほか、イベントに参加した建設関連団体が、校内整備や樹木剪定等の奉仕作業に汗を流した。
出前講座では、高岡土木事務所と宮崎河川国道事務所の担当者が、土木の日の由来や安全・安心な生活を支えている土木の仕事が、人だけでなく環境や生物にも配慮していることを説明。自然災害は想定以上の規模になる場合もある事から、大雨等で危険を感じたらすぐに川の外や、安全な場所に避難するよう呼び掛けた。
その後、生徒達は4班に分かれふれあい体験に参加。このうち体育館で行われた橋模型作りでは、発泡スチロールで作られたパーツを自分達で組み立ててアーチ橋を作成した。崩れないか緊張しながら橋を渡る生徒からは大きな歓声が上がっていた。
このほか生徒達は、重機及び高所作業車への試乗、測量体験に挑戦し、土木に対する興味と理解を深めた。一方、校内では、東諸地区建設業協会や宮崎県造園緑地協会など、建設関連団体の参加者が奉仕作業を実施。樹木の剪定や清掃作業を手際よく進め、終了後には校内は見違えるように綺麗になっていた。
▽参加団体=国土交通省宮崎河川国道事務所、高岡土木事務所、宮崎市、国富町、綾町、東諸地区建設業協会、宮崎県造園緑地協会宮崎支部、宮崎県測量設計業協会東諸支部。