国土交通省宮崎河川国道事務所は今月から来月にかけて、管内に於ける全施工業者の現場代理人等を対象とした平成29年度の「建設工事安全技術現地研修会」を開催する。宮崎河川国道事務所や労働基準監督署の担当官らと共に施工現場を巡回し、安全衛生対策の留意点などを確認する。
年度末の工事完成に向けて稼働中の現場が最盛期を迎えるこの時期は、労働災害の発生が最も懸念される時期でもある。宮崎河川国道事務所では例年、現場における安全意識と安全施工技術力の向上を目的に、管内を4つのブロックに分けて工事関係者や関係機関が参加する安全技術研修会を開催している。
15日に行われた西部ブロックの研修会には、管内工事に従事する施工業者や関係団体の職員ら55人が参加。橋梁下部工の現場を巡回し、現場の安全衛生管理体制や環境衛生体制、災害防止体制などを確認した後、点検結果を基に安全衛生体制等について意見を交わした。また、労働基準監督署等による安全講話も行われた。
宮崎河川国道事務所都城出張所の門田仁所長は、「各現場で点検すべき内容や状況は違うが、自社以外の他の現場を見て回ることで、普段は気付かない点や見習うべき点に気付くことができる。これらを自社の現場に持ち帰って活用し、事故や災害の防止に努めて欲しい」と話した。
研修会は今後、25日に南部ブロック(東九州自動車道・日南国道維持出張所管内)、来月11日に中部ブロック(宮崎出張所・高岡出張所・本庄出張所管内)、来月18日に北部ブロック(宮崎維持出張所・高鍋出張所・宮崎海岸出張所管内)で行われる。