都城市の大淀開発株式会社(堀之内芳久代表取締役社長)は17日、同社施工の建設現場等で「親父の日・現場見学会」のイベントを開催した。イベントには従業員とその家族ら約50人が参加。霧島酒造の増設建設現場や自社が保有する原石場を訪ね、親父の仕事に対する理解と見識を深めた。
平成23年に創立50周年を迎えた同社は、翌年から記念行事の一環として、従業員を対象とした「親父の日・現場見学会」を開催。父親が勤める会社の仕事内容を理解してもらうと共に、子供達に社会の仕組みや土木工事の重要性、地図に残る仕事の魅力を知ってもらおうと、夏休み期間に合わせてイベントを開催している。
開式で挨拶に立った堀之内社長は、「父親が働いている現場を実際に見て、普段と違う親の姿や仕事場を家族に知ってもらいたい」とイベントの意義を説明。「暑い中での見学になるので熱中症には十分注意して欲しい」と話したのち、「夏休みの良い思い出をつくって欲しい」と呼び掛けた。
参加者は始めに、集合住宅の解体工事現場を見学。村岡健二氏が解体工事の進め方等をわかりやすく説明した。その後、霧島酒造の工場へ移動。霧島酒造製造部の外山陽介氏による新工場の説明等があったのち、大淀開発が施工する第二増設工場建設工事現場にて現場担当者の田中喜一氏による説明を受けながら建設途中の様子を見学した。
同社原石場では、現場責任者の武野進氏が場内で行っている作業内容について説明し、実際に火薬を使って発破を行う模様を見学した。発破後、爆発音や地面の震動に驚いた子供達は歓声をあげながら、崩れ落ちる岩山に興奮して見入っていた。イベントを通じて、参加者は楽しみながら土木に対する理解を深めた。
イベントに参加した同社の松本具久さんは「毎年家族で参加しているが、大きくなってきた子供に父親の仕事場を見せられて嬉しい」と話した。長男の悠聖君は「お父さんの働く場所を見られて嬉しかった。爆発がすごかったし、来年もまた来たい」と笑顔で話していた。